世界最長のトンネルは、ニューヨーク市へ続く水道トンネル、キャッツキルアケダクトで、全長 147.2 km。
人間が往来するトンネルとして世界最長のものは、鉄道トンネルである津軽海峡線の青函トンネルで、全長 53.85 km、海底部長 23.3 km。
海底部が世界最長の鉄道トンネルは、英仏海峡トンネルで、全長 50.49 km、海底部長 37.9 km。
世界最長の鉄道の山岳トンネルは、スイスのレッチュベルクベーストンネルで、全長約 34.6 km。
日本最長の狭軌鉄道の山岳トンネルは北陸トンネルで、全長 13.87 km。
世界最長の狭軌鉄道の山岳トンネルは、スイスのフェライナトンネルで、全長 19.0 km。
日本最長の連続した地下鉄トンネルは、都営地下鉄大江戸線で、光ヶ丘〜都庁前〜都庁前の全線が該当し、 40.7 km。
日本の私鉄で最長の鉄道トンネルは、北越急行の赤倉トンネルで、全長10,472 m。
世界最長の道路トンネルは、ノルウェーのラルダールトンネルで、全長 24,510 m。
日本最長の道路トンネルは、関越自動車道にある関越トンネルで、全長は上り線が 11,055 m、下り線は 10,926 m。
日本最短の鉄道トンネルは、吾妻線の樽沢トンネルで、全長わずか 7.2 m である。
八ッ場ダム建設に伴う線路付け替えにより、用途廃止予定。
世界で最もトンネルが多い国は中国で、約8,600個所、総延長約 4,375 km となっている(2004年)。
うち、鉄道トンネルは6,876個所、総延長約 3,670 km で世界一、道路トンネルは1,972個所、総延長約 835 km となっている。
日本では「山の中に女が入ると、女神である山の神の嫉妬に遭い事故が起こる」という迷信が長らく信じられてきた。
そのためトンネルや坑道などへの立ち入りは長らく女人禁制であった。
また、実際トンネル工事は危険が伴うこともあり、労働基準法第64条の2項において女性のトンネル建設への従事など坑内労働を禁じている。
この規定は男女雇用機会均等法などの流れの中でも見直されないままであったが、2005年になって、ようやく国によるこの規制の見直しについての検討が始まった。
しかし、縁起を重んじる工事現場からの反発も予想される。
また、度々トンネルは怪談や都市伝説の舞台になる。
その中で、工事中あるいは開通後の事故で死んだ人の亡霊が現れる、といったたぐいである。
有名なところでは、石北本線常紋トンネルにおいてはいわゆる「タコ部屋労働」が原因であるとして、また肥薩線第二山の神トンネルにおいてはそこで発生した乗客轢死事故が原因であるとして亡霊話がしばしば語られる。
なお、トンネル建設工事に従事する労働者の労働者災害補償保険保険料率は業種別で最高となる 11.8 % が適用される。
これは同じ土木工事である道路新設事業 2.1 % の5倍以上の料率であり、トンネル建設工事の危険性が高いことを示している。
なお、トンネルの貫通の際に採取された石を貫通石(かんつうせき)といい、安産のお守りとして用いられる。
最近では各高速道路会社などが販売することもある。