場所による分類

場所による分類

山岳トンネル
山を貫通するように掘られたトンネル。
トンネル中央部を高く、両端の出口を低くする逆 V 字型の勾配(拝み勾配)とすることで自然排水が可能である。
但し立地条件などから片勾配となっているものも少なくないがこれでも自然排水は可能である。




都市トンネル
都市の建造物の中や地下を通るトンネル。
首都高速道路のトンネルは殆どこれである。
レースゲームのコース上にもある事が多い。
傾斜は周囲の構造物などによって大きく異なる。

水底トンネル
川底や海底に掘られたトンネル。
構造的に中央部が低くなるため、排水を機械的に行う必要がある。

用途による分類

用途による分類

道路トンネル
自動車用のトンネル。
長大トンネルでは大規模な換気設備・防災設備が必要である。
また、日本においては長さ5,000m以上並びに水底・水際の道路トンネルは危険防止のため危険物積載車通行禁止となっている。

最近建設されるトンネルは車同士のすれ違いが出来るよう、2車線確保できる断面積にする場合が多い。
2車線未満のトンネルは一方通行や片側交互通行、車両幅制限、大型車の通行規制などで対応する場合がある。

高速道路や主要道路を中心に、ラジオの再送信を行っているケースもある。
なお、トンネル内で交通事故や火災などが発生した場合、全ての放送局の再送信を休止して、緊急時の正しい行動を周知する放送を流す。
これは、再送信している全ての周波数で同じものが流れる。
トンネルの入り口手前に一般道路・高速道路問わず、信号機を設置している場合がある。

鉄道トンネル
鉄道用のトンネル。
鉄道トンネルでは特に、単線のものを単線トンネル、複線のものを複線トンネルと呼ぶことが多い。
換気が困難な長大トンネルは通常電化される。
古くからある鉄道トンネルでは、電化の際に建築限界の広さから通過できる車両に制限がかかったり(中央本線など)、架線などの必要なスペースが取れないため問題となる。
解決策として、断面積の大きい新トンネルを掘削し旧トンネルを廃止したり(呉線など)、複線化の際に単線トンネルを掘削し、旧トンネルを改良し単線トンネルを2本並べた形にする方法(山陽本線など)がある。

河川トンネル
水を流すためのトンネル。水路トンネルとも。暗渠を参照。

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